みなさまこんにちは。気温も高くなってきておりジメジメする日も増えてきましたね。

本日はHPV（子宮頸がん）ワクチンについてのご紹介です。

子宮頸がんは20－30歳代の女性のがんの中で最も多いです。子宮頸がんの95％以上はヒトパピローマウイルス（HPV）というウィルスの持続感染が原因です。日本では年間約10000人が新たに子宮頸がんと診断され約3000人が命を落としています。子宮頸がんはHPVに対するワクチンで予防可能ながんでもあるため積極的にHPVワクチン接種をしましょう。

当院はHPVワクチンの実施機関です。HPVワクチンは原則３回の接種が必要です。

１）定期接種

対象：小学校6年生～高校1年生の女子

公費助成で接種可能です。お住いの市区町村で公費助成のご確認をお願いします。

２）キャッチアップ接種

女性の方でHPVワクチンの定期接種の対象であった期間（小学校6年生～高校1年生相当）に接種機会を逃した女性や接種を完了していない女性は『キャッチアップ接種』となります。

2024年度HPVワクチン『キャッチアップ接種』対象：1997年4月2日～2008年4月1日生まれ（16～27歳）の女性

公費助成（原則自己負担なし）で接種可能。

※お住いの市区町村により公費助成金額が異なることがございます。お住いの市区町村で公費助成のご確認をお願いします。

キャッチアップ接種の対象者が公費助成を受けられるのは2025年3月末までです。３回目の接種を2025年3月末までに終了させるためには2024年9月までに1回目の接種を終了する必要がありますのでご注意下さい。

３）男性の接種

当院では男性へのワクチン接種も実施しております。男性はHPVを性交渉等を通じて女性に感染させる可能性があるため、男性がHPVワクチンを接種することでパートナーへの子宮頸がんのリスクを減らすことが出来ます。また尖圭コンジローマや膀胱がんなどの男性の病気の予防にもつながります。

対象：9歳以上の男性

2024年6月現在では自費での接種。当院では３回の接種で44000円前後で接種可能です。詳細は当院までお問合せください。

以前HPVワクチンの安全性について問題になったことがありましたが、現在はその他の医薬品と同様に科学的に安全性が確かめられたワクチンです。接種希望の方はワクチンの取り寄せになるため当院までご連絡お願いします。またご質問などございましたらお気軽にお問合せください。